iPhoneのタッチパネル改良論

 最近はスマートフォンと呼ばれる携帯が少しずつ普及し始めています。
今はスマートフォンの種類として、iPhone3GやHT-03A等があるのですが、それらの入力デバイスに採用されているのがタッチパネルです。


タッチパネルは画面に表示された”対象”を指で押すことにより、入力を行うのですが、押すための”対象”を視認しなければいけないということが、ボタン入力に比べて入力効率を低下させているのではないかと思います。


そこで、タッチパネルを視認せずとも入力可能とするような方法はないかと考えてみました。ここで、視認せずとも入力可能ということは新しい入力デバイスについて言及することとは異なり、あくまでも、タッチパネルについて視認せずとも入力可能とするような方法について模索しています。


初めに、視認せずとも入力可能というのはどういうことなのか考えてみます。
視認せずとも入力可能と言う事は視覚以外で押下対象を認識可能ということになります。押下するのは当然ながら指を使いますので、見なくても入力可能であると言う事はこの場合、触覚で押下対象を認識可能であると言う事になります。


触覚で認識可能であるということは実はそれなりに経験が必要です。
人間にはパターン認識という機能を持っています。それは現在、触っているモノを過去に触れ、視認したモノの中から同様の形状パターンのモノをイメージします。


視認せずとも入力可能にするということは、触覚で認識可能であり、それには少なくとも経験が必要となりますが、ボタンは誰しも触ったことがあり、形状も限定的です。しかしながらタッチパネルにおいては形状が平面のガラス素材であり、これでは触覚としてガラス画面としか認識できません。いくら経験を積んでも入力対象ではなくガラス画面と認識してしまうでしょう。


やはり、視認せずとも入力可能とするには押下に特化した形状を持つ、つまりボタンの形状を実現することが重要だと考えます。


しかしながら、タッチパネルは押下対象を変更できるというフレキシブルさが特徴であり(ペンでの描画入力もその一つ)、タッチパネルに対して固有の形状を与えることはデメリットになってしいます。


ここまでで、考え出した結論として、タッチパネルがフレキシブルに入力対象を変更できるのであれば同様にフレキシブルに形状を変更させればよいと考えます。


フレキシブルに形状を変更するには、逆圧電効果を利用します。この場合、電圧により体積が増加する高分子材料を用いて部分的に電圧をかけることができれば、フレキシブルに形状を変化させることが可能となります。


タッチパネルはボタンに比べて入力効率が落ちますが、入力時に入力対象の形状を変更することで入力効率を改善できます。より良い入力媒体となったタッチパネルの今後の開発に期待したいと思います。