Javaバージョンアップでの変更点を知る3つの方法

昨今ではソフトウェア価格破壊の影響によりIT業界はサービス中心の仕事になりつつあります。


ITILにもITサービスマネジメントというコアなプロセスがあります。
ITサービスマネジメントの達成目標として以下が挙げられます。
 ・ITサービスの提供
 ・ITサービスの品質の向上
 ・ITサービス提供の長期的なコストの削減


ITサービスマネジメントはサービスサポートとサービスデリバリに分けられ、
サービスサポートにはサービスデスクという機能があり、ここにはユーザーからの問い合わせが集まるのですが、ユーザーからは「バージョンアップによるソフトウェア変更」についての問い合わせが少なからずあります。


ソフトウェアバージョンアップの変更点を知ることは上記目標を達成するための重要なファクターと言えます。


実際のところソフトウェアのバージョンアップによる変更点を知るのは以外と手間がかかります。

そこで、Javaの場合のバージョンアップによる変更点を知るための3つの方法を考えてみました。


基本はリリースノートを確認するという作業ではあるのですが、主な確認作業として何をすれば良いかを列挙しています。



1. 機能と拡張機能を確認する。

機能と拡張機能


新機能や追加機能は内容については現在よりもできることが増える可能性があります。これは新ビジネスやサービスの向上につながりますので、ぜひとも把握したい内容です。



2. 以前のリリースとの互換性を確認する。

以前のリリースとの互換性


現在のIT業界ではシステムの更改というのが周期的に行われます。ソフトウェアバージョンアップも広義の意味では更改に含まれます。そんなときにバージョンアップしたせいでサービスに支障がでることは信用を失うことにつながりますので、事前に確認し、影響がある場合は対策を練ることが必要となります。



3. 修正済みのバグを確認する。

修正済みのバグ


既知のバグにより不当な設計やコーディングを強いられていることもあるでしょう。
これはシステム・ソフトウェアの保守性を低下させ、果てはサービスにまで影響が出る場合もあります。是非とも確認しておきたい情報です。


補足. APIの差分を確認する。

上記の情報では軽微な変更内容は把握できません。特に開発者はコーディングする際にAPIを参照しながら作業を行いますが、軽微な変更に悩まされたり、逆に知って得する軽微な変更があったりします。そんなときに以下のドキュメントを参照して、確認すると良いかと思います。

APIの差分