ビジネスに導入可能な品質を持つオープンソースの開発は今後衰退していくんじゃないだろうか。

前提としてJavaに限って論じていく。

昨今のJavaは有償サポートのビジネスを開始しサポート期間というものが正式に発表された。
現在の発表では無償のメンテナンス期間は3年ということで、これは通常、一般的に考えられるシステムの償却期間5年よりも短く、SunはシステムのJava適用に関して囲い込みを行ってきたと言える。まぁ反論はあっただろうが、有償サポートを決定した背景にはJavaエンタープライズ業界で主導を握ったとの自負もあったのだろう。事実、業界標準だと思われる。5年償却についてはやはり基本的には有償サポートを受けるという結論に至るだろう。


OSS開発についてはもっと深刻ではないかと考える。
先にも述べたがJavaのメンテナンス期間は3年と規定されてしまった。
これはOSS開発者としては苦しい制限である。というのはOSSの開発は基本的に仕事を持っている人が業務の合間に生産するもので業務で開発するよりも、生産性は落ちる。
しかし、3年というのは長いようで短い、新しいバージョンがでてまずはそのバージョンについての学習が始まる、その後開発を行ってリリースし、ようやく普及し始めるころに、もう次のJavaの新バージョンがリリースされるようなことになるとモチベーションもあがらない、仮に早期開発でリリースできたとしても業務で使用可能であるというような高品質なプロダクトとは言いがたい。また現在のOSS導入基準のひとつに十分な採用実績というのがあるがこれは到底満たせそうにない。
OSSは使用していただき、フィードバックを頂くことでやりがいを見出せ活動を続ていけてるように思う。OSS開発に陰りが見え始めたと感じずにはいられない。


Microsoft系の言語も基本的に更新が3年ペースでやはりOSSが少ない。
OSSの開発、普及には見えてる3年はつらいのかもしれない。(※まぁMSは別の理由とかもありますけどね、ライセンスとか・・)


今のところJavaに関しては下位互換がほぼ完璧なので少しは安心なのですが、
これが崩れてしまうとJava界隈のOSSは崩壊してしまいます。


逆に現在、利用しているOSSのバージョンアップ作業がビジネスにはつながるかもしれませんね。


とりあえず、IT業界(Java)が徐々に無償から有償の流れになりつつあります。
景気が悪いのだろうか?特にアメリカとか。